村上さんはノーベル文学賞受賞ならず
そろそろかなって勝手に想っていた村上春樹さんですが、ノーベル文学賞受賞はなりませんでした。
星の数ほどいる世界中の作家の中から、たったひとり選ぶってどうなんだって気もして、毎年もっとたくさんの作家にあげて下さいって思ったりする。
ノーベル賞がとれてもとれなくても、ここ数年の作品だって読んでないけど、私にとって村上さんが特別な作家なことにはかわりがない。
耳の穴に切符をしまっておけばいいだとか、夜間に道路でキラキラ光るものの正体が大量のなめくじだったはなしや、金策に走っても用意できなかった明日までに必要なお金が落ちていはなし、奥さんの実家の幽霊のはなし、飛んできたブラジャー、アタリ猫とハズレ猫、誕生日の切り干し大根・・・村上朝日堂シリーズで何十回も読んだはなしはどれもいつも楽しませてくれた。若い頃に何度か入院した経験がある。そのたいくつで心細い日々を少しマシな気分に変えてくれたのは村上さんだった。
繰り返し読んでいる「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」は多分これからも何度も読むだろう。
最後まで読んでくれてありがとうございました!